鎖されていったアートの扉

PublicART

2020年の1回目の緊急事態宣言。
本当にびっくりするほど街がひっそりとしました。多くの店舗が休業を余儀なくされる事態にありました。
もちろん、アートの世界も例外ではありません。

宣言下で、フェードアウトするように休廊・休館に至った美術館やギャラリーは少なくありませんでした。美術館や博物館が閉館して緊急事態宣言の間に会期が終わてしまい、見ることのできなかった企画展も多々あります。はるばる世界中から日本にやってきた作品たちを見ることもできないなんて想像を超える不幸な出来事と感じていました。最近だと都内の原美術館の閉館はいろんな伏線があるものの、ショックでした。

音楽の世界では、緊急事態宣言を境に、コンサートが開催されないものが増えた時期がありました。去年の手探りの感染予防対策から現在に至ります。最近では、音楽やアートを楽しみに行ったら、作品や演者よりもアクリル板のほうが多いなぁと感じることがあります。

鑑賞したいと思って、美術館の予約制のウェブページに行くと、見たいのにマスクで苦しい思いをするのと天秤をかけてしまうのです。もう2年目なので、すっかり足が重くなってきています。

気軽にいつでも見に行けていた頃が懐かしいです。